価値観を更新させた「ほんのちょっとの背伸び」

なぜ住まいに関わる仕事をしているのかな~とふと考えたときに、「空間は人を励まし、心を前に進めてくれるものだから」と心の中で即答。

 

そうなのです。私が大事にしているのは、この「心を前進させる」というところ。

 

かつて夫を亡くして意気消沈していた母も、空間から力を得て回復していく姿をまざまざと見せてくれました。(プロフィールの後半にてそのエピソードを紹介しています。)

 

これまで関わらせていただいたたくさんのクライアント様も、

 

ある方は【資格を取得されて何年かぶりにお仕事を再開した】とか、

またある方は【新たな分野へのチャレンジを始めた】とか!

 

空間を変えたと同時に、その人自身も1アップしているんですよね。そしてそれは「結果」というよりは、「過程」の中からも確実に変化が起きているのです。

 

今日は、これは私自身にとってもターニングポイントだったな~と感じた出来事をお話したいと思います。

 

 

自分の基準よりも、ちょっと背伸びをする経験

20代半ばに私はこの、リサラーソンの小さなライオンの置物(右側の方)を、ついに買うことにしました。ずっと「かわいいなあ、ほしいなあ」と思っていたライオンです。当時、確か5000円くらいだったと記憶しています。すももと同じくらいのサイズ感、とっても小さなライオンです。5000円。

 

右の小さいライオン、5000円

 

・・しつこいですけど、5000円。どうでしょう。買えなくはない値段ですが、ちょっ・・と高いと思いません?だって「置く」ことしか役目がないのに5000円ですよ。CDのアルバムは何度も音楽が繰り返し聞けて3000円。少なくとも当時の私にとっては、小さな置物に5000円は、ヒョイヒョイと出せる感覚ではありませんでした。

 

でも、再三悩んでついに購入したんです。ん~これでよかったのかなぁなんて思いながら。持ち帰る袋も小さいです。髪飾りとかを買った時と同じような袋に入ったライオン。

 

そして家に帰り、棚にそっと飾った時に何が起きたかというと・・、

 

ライオンは部屋の棚の一角に置かれるなり、それまでの私のお部屋の空気感を一変させるほどの存在感を放ったのですよ・・!これは本当に衝撃的した。彼はお店で見るよりも5倍も10倍もユニークで、個性的で穏やかで。

 

それは言葉にするならば、「佇まいのユニークさ」とでも言いましょうか。私にとって、まったく新しい感覚がインストールされた瞬間でもありました。

 

ディスプレイを変える→ライフスタイルが変わる

インテリア上級者の方は、「ライフスタイルが変わったのでディスプレイを変える」という人が多いと思います。それは、空間が自分にもたらす影響が大きいことをすでに知っているから。

 

では「インテリアは好きだけど自信はあまり無い」という場合、「ディスプレイを変えることで、結果ライフスタイルが変わる」という、上級者とは逆の流れを試してみることをお勧めします。

 

まず、(どんな変化が起こるかわからないけれど)空間に変化をつけてみる。そうすることによって、

 

→自分の感覚、完成に変化が起こる

→うれしい方向への自分が変わっていく

→自分のステージが1ランク上がる

 

このような体感をできるのです!

 

今では小物にこそある程度お金をかけることが、私の中ではスタンダードな価値観となりました

 

少しの背伸びは、新しい価値観との出会い

かつての私に影響を与えた小さなライオンのように、住空間を通して自分の価値観を更新する経験を一人でも多くの方にしていただきたい。

 

家での自分が更新されると外での自分もワンランクアップする、そんな好循環を感じられる時が、この仕事の本当の価値だと思っています。

 

そして、家や対するみなさんの価値観が更新されることを期待して、11月にセミナー(2年ぶり!)を企画しています。

 

【心が満たされるウォールデコレーションセミナー】

11月13日(水)13時~14時半

11月16日(土)10時~11時半

参加費用:2000円

 

ウォールデコレーション?ちょっと聞きなれない言葉かもしれませんが、大丈夫。楽しんでいただける内容になるよう、準備してお待ちしております。

 

現在お申込みを受け付けておりますので、ご興味がありましたらひとつ前のコラム「心が満たされるウォールデコレーションセミナー 開催のお知らせ」も覧くださいね。