Story02 窓掛け変えて、気分を上げて ― 市川市M様邸

窓かけとクッションの納品事例です。

お客様のMさんは、もともと暮らしのセンスが抜群で、ご自身でも素敵なものを選んだり、楽しむ才能がある方。Instagramでのコミニケーションでご縁があって、今回、窓掛けをご提案させていただきました。

お伺いしたリビングには、二方向に大きな窓!
とても明るくて気持ちの良い素敵なお部屋で、

空も街も見渡せる、素晴らしい景色が迎えてくれます。

もともと取り付けていたシャープシェードはシンプルで上品。Mさんのお言葉を借りると

『はじめはもっと明るい白だったけど、年数が経って私好みなグレージュになりました』と。

いい感じに経年変化(経年美化、なんていい言葉もある)していくんですよね!

シェードなんてとくに、外したり洗ったりするの面倒&大変です。
洗うと意外と皺にもなりますし、埃を払う程度で基本はOKです。

そんな中で、『やっぱり落ちない汚れなんかも出てきて…』『替え時かなぁ…?』と思いが募り、思い切って交換を決意されたのだとか。

15年弱、Mさんの暮らしを静かに見守ってくだったシェードはこのような雰囲気でした。

ご依頼時の窓際

シンプルでとっても上品!

インテリアコーディネーターと一口に言っても、仕事の仕方や価値観はこそれぞれ違うと思いますので、あくまで私のやり方ですが、

まずはお客様に、好きな雰囲気の写真画像を送っていただきます。
インテリアの画像でももちろんいいですし、食べ物とかファッションとか景色とか、本当になんでもいいのですが、10枚〜15枚くらい送っていただきます。

声、言葉、雰囲気、ファッションなどからも、概ね好みは推測できるのですが、ご自身で選んで送っていただく写真には、その方自身がそのまま反映されるもの。

けっこう意外なのがバーンと届くことも多々あり、「おお〜」となることもあります。

人って見た目だけじゃなく、奥行きがあるな、と毎回思います。

なので私だけの印象で判断せず、お客様からもボールを投げていただくようにしています。

ヒアリングした時の感覚がまだ新しいうちに、ファブリックのショールームに行きます。

フィスバのショールーム

ショールームはこんな感じの場所。
こちらは青山にあるフィスバ。スイスのブランドです。

フィスバのショールーム②

たくさんある中からお客様のお家に合いそう、かつ、お好みや予算感から外れていないものを選びます。
機能性優位なのか、意匠性優位なのか、その辺りのバランスも大切。

カーテンレース

私の好みも入ります。自分がok出せないもの、欲しいと思えないものをお客様に薦めることはしません。

カーテンレース②

リモートでの打ち合わせからスタートしたので、実際のお部屋の明るさや日当たり、雰囲気などをまだ見ていなかったため、サンプルは幅広く集めました。

中目黒のマナトレーディング

中目黒のマナトレーディングにて

 

タッセルとカーテン

タッセルとの相性も確認
(こちらはお嬢様のお部屋用です^ ^)

カーテン全体

帰りがけ、最後に見たファブリックが心に残りました。

フジエテキスタイル

別日。フジエテキスタイル。

カーテンの透け感チェック

透け感チェック!
 

Mさんのお家にて。
お部屋の雰囲気や、外部の環境も確かめながら生地をお見せします。

事前にメーカーからお借りした大判サンプル6枚ほどと、小さなサンプルは10種類くらい。これはわたしの中ではすごく多い方です。

実は、お家をみる前に提案体制に入ったことが、よく考えたら今回が初めてで!

お伺いしてみて、明らかにこれは違うなというものは静かに除外したりしつつ(笑)Mさんにも一枚一枚見ていただきました。

仕立てていない平べったい生地だけでは、仕上がりのイメージはできそうで出来ないもの。
Mさんも色々と想像を巡らせてくださいましたがやはり一緒にショールームへ見にいったほうが良いですね、という流れになり、その場で決めることはせず、後日一緒にショールームへ行くことにしました。

ある程度ご希望やお好みを絞って整理・共有しつつ、この日はお開きに。

後日、中目黒にあるマナトレーディングへ。

マナトレーディングのクッション

先日ご紹介した生地を大判で見ていただき、好みの方向性を確認しながら、最終的に『デザイン』『表情』『機能性』、全てにおいて叶う「これ!」の1枚が決まりました。

マナトレーディングのカーテン

熟考の末、こちらに決定!

カーテンの透け感

すごく、繊維と繊維の関係性がいい感じです!

事前準備や思いの共有は本当に大切で、それをせずにいきなりショールームに行くと、

・種類が多すぎて決められない…
・絞り方がわからない…
・予算と見合わない…
・圧倒されて逆にテンションがあがらない…
・ゴールがはっきりしない…

など、決めきれなくてストレスになることも生じると思います。

住まいをどんなふうに育てていきたいか
未来をイメージした空間づくり


こんなことを視野に入れながら、方向性を共有することがとても大切!

でも!そうは言ってもショールームで思わぬ『ときめきの1枚』に出会うこともあります。
そういったものに出会ったら、それはそれで抗わずに受け入れてOK!

Mさんは素敵なレモン柄のファブリック(ときめきの1枚!)と出会い、それはクッションの生地として迎えることに
決めました。

品よく仕上がったAfterを下さい!

納品後の窓
ファブリック
納品後の窓②
納品後の窓③
納品後の窓④

サービス後のご感想です


最初、SNSで中居を知った時、どんな印象を持たれましたか?

センスがいいと思いました。とがっていない感じで、温かみがあって、好きだなと思いました。自分でも取り入れられそうな身近な発信もあり親しみを感じました。お母さんなんだなーとか、そんな所も身近に思いました。

サービスを受けようと思ったのはどうしてですか?(たくさんインテリアコーデイネーターって居ますよね?)

ワークショップに参加して、心に寄り添いながらやってくれる人なんだなと感じました。海外で暮らされた経験がある所も、何となく惹かれました。お話を聞いていく中で、時折出てくるマニアックさが新鮮でしたw

実際にサービスを受けてみて、いかがでしたか?

細やかな配慮が嬉しかったです。リクエストに対して、決め打ちはせず、私が選択する余裕を与えてくれました。なんとなく、デザインの経験を重ねている方って上から目線なのかなとか、決めつけてくることもあるのかと思っていましたが、選ぶ楽しさや余白を持たせてくれたのが嬉しかったです。

Mさん、ありがとうございました^^
私もとっても楽しい時間でした!

ご納品の際にはご主人様もいらっしゃって「すっっごくいいね!!すごく変わった!」と喜んでいただけたのが何気にうれしかったです。

結果的にご家族の皆さんの喜びにつながると感じられる時が何よりもうれしい、コーディネーター冥利に尽きる瞬間だなぁと感じました^^